帰宅してまったり、はむしろマイナス

みなさんは、1日の仕事を終え自宅に着いたらまず何をしますか? 帰宅して、「あ〜、疲れた〜」とソファに身を預けてとりあえずリラックス、という人もいるでしょう。

でも、これ、あまりおすすめしません。副交感神経が活発になってリラックスモードに入ってしまいます。「家に着いたのだから、リラックスできていいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、一度休んでしまうと、再び立ち上がって家事や明日の仕事の準備をする気力が湧かなくなります。

再び、交感神経を働かせるには時間がかかります。ソファでひと休みして、そのときは疲労感を減らせても、むしろ、だらだらとソファで過ごし、食事や就寝の時間が遅くなってしまうほうがマイナスです。

ソファで疲れている女性
写真=iStock.com/yellowpicturestudio
※写真はイメージです

30分間の「整う帰宅ルーティン」

私には「帰宅ルーティン」があります。「ただいま」と家に入ったら、まずは冷蔵庫からミネラルウォーターを出して、コップ1杯分をゴクリ。次に玄関に戻って、靴の汚れを拭き取ってシューズボックスにしまいます。スーツを着替えて、クローゼットにしまい、郵便物をチェックして、明日の仕事の準備――。

加治ひとみ・小林弘幸『かぢ習慣 自律神経と腸活で「なりたい自分」に』(扶桑社)
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トータルで30分ほどかかりますが、「仕事モード」から「自分時間モード」へとスイッチングするために必要な時間だと考えています。モードを切り替えることで、少しずつ副交感神経を高めていくのです。

もうひとつ、1日の終わりの習慣があります。それは「3行日記」です。就寝前に「①今日失敗したこと」「②今日一番感動したこと」「③明日の目標」を1行ずつ、手書きで書き出すのです。

今日の失敗を振り返り、同じミスを繰り返さないよう反省をして、ネガティブな感情をリセット。心動いたことを記しながら、今日という日に感謝する。明日の目標を書いて、翌日の意識づけ。ポジティブな気持ちで1日を終えることができ、心が整い、自律神経の安定につながります。

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