他人の幸せそうな姿は自律神経の敵

日頃からSNSを使っている人は多いでしょう。単なる“ツール”として便利に使っているのであれば、何の問題もありません。

ただ一方で、SNSに心を乱されているのにやめられない。そんな依存状態になっている人もいるのではないでしょうか。

流行のスイーツや楽しい週末の様子をアップすれば、「いいね」がついて、簡単に自己顕示欲や承認欲求を満たすことができます。でも同時に、他の人の幸せそうな姿、素敵なライフスタイルを目にすれば、ねたむ気持ちが湧いてくるかもしれません。

「私ばっかり」「私なんか」と感じた瞬間、それは大きなストレスとなってあなたを傷つけます。人と比べてコンプレックスを抱くのも、逆に優越感に浸るのも健全ではありません。自律神経の観点からも、いいことはひとつもありません。

また、SNSでは、アルゴリズムによってあなたが興味関心を持つと判断された情報が次から次へと提供されますから、ずるずると見続けることになってしまいます。気づいたら日付が変わっていたなんて生活は、私からすると人生のムダづかいです。

ソーシャルメディアアプリ
写真=iStock.com/hapabapa
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使い方次第で、心を癒やすツールにもなる

もし嫌な気分になったら、その瞬間、スマホをバッグや引き出しに入れて視界から消してしまいましょう。

実は、私は2020年にインスタグラムを始めました。青空に浮かぶ白い雲や道端の小さな草花など、「きれいだな」「素敵だな」と心動かされたものをスマホで撮影。「自律神経を整える」というひと言だけ添えて投稿しています。

コメントや「いいね」の数はまったく気にしていません。目的は自分が感動した一瞬を記録して、あとで振り返れるようにするため。また、見知らぬ誰かと小さな幸せをシェアできれば素敵だなという思いもあります。

SNSも使い方次第。心を癒やすいい刺激にすることもできます。そんな使い方を探してもらえたらと思います。