仕事が遅い部下がいるとき
塩対応「みんなもっと早いんだけど」
部下の作業の遅さに気づき、声がけするのは問題ありません。しかし、嫌味のようなフレーズを投げかけても、相手を傷つけるだけ。状況はなにも改善しないどころか、ハラスメントにもつながりかねません。誰かと「比較」するのは、基本的にNG。そして、人格否定にあたる「使えない人ね」は明らかにアウトです。
どんな人にも得意、不得意はあるもの。上手なフォローで、職場全体の効率はアップ。嫌味や放置は、逆効果になりかねない。
神対応「滞っているみたいだけど、どこかに問題がありそう?」
部下の遅れに気づいたら、状況改善を試みること。①「作業に時間がかかっている原因を、本人に聞く」、②「これからどうするか具体的な指示を出す」という2段構えで、早めの対策を立てましょう。特に大事なのは①の本人へのヒアリング。部下を威圧するのではなく、話しやすい態度で、耳を傾けられれば理想的です。
相手の名前が思い出せないとき
塩対応(このまま気づかないフリをしよう……)
「この人、もしかしたら?」と思いつつ、互いに目を逸らしたり、黙り込んだり。重苦しい状況で、まるで我慢比べのように「声をかけ合わない」、そんな不毛な状況です。心にわだかまりがあっては、動作がぎこちなくなったり、のびのびとした発言ができなくなったりするもの。ひと言でも言葉を交わすのが得策です。
どこかで会った気がするけれど、そのシチュエーションや相手の名前を思い出せないとき。先に名乗ったほうが「勝ち」。
神対応「○○と申します。失礼ですが、以前お会いしましたよね?」
「あれ?」と思ったら先手必勝。自分から名乗り、押し付けがましくないトーンで「過去にお会いした気がするのですが」と相手に伝えましょう。もし自分の勘違いであれば、「失礼しました」で十分。恐縮しすぎる必要はありません。その誤りをきっかけに「今後、よろしくお願いします」と挨拶で終わればスマートです。