何をしてもやる気が出ないときはどうすればいいのか。メンタルコーチの藤由達藏さんは「遺書を書くといい。心からやりたいと思っていることがわかるはずだ」という――。

※本稿は、藤由達藏『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。

遺言書
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絶対にやる気を出させるダメ押しテクニック

これまで1分間で小さな行動を始めてしまう方法や、行動力を高める思考法などを紹介してきました。

それらを読んで、「自分にもやれそうだ」「もう手を付けてしまおう」と思った方は、その調子でどんどん進んでいきましょう。しかし、まだ踏ん切りがつかないとか、どうもやる気にならないという方がいるかもしれません。

そんな方のために、「すぐやる」ためのダメ押しテクニックを紹介します。とても危険なテクニックですので、読んでいる内に、「そんなことまではできない。それくらいだったら、もう観念してやり始めるさ。もうわかったから、それ以上言わないでくれ」と思えたら結構です。行動することの方が大切なので、この本を閉じてしまって構いません。

仕事も会社も辞めてみる

すぐやれないのは、やることが多すぎるからかも知れません。「すぐできない」というのも思い込みで、あれやこれやとさまざまな雑事を片っ端から片づけても、まだまだ仕事が山のようにある。だから自分のやりたいことにまでなかなか手を出せないのだ、という場合です。

たくさんのことをこなしている人は、もっとやろうとしてしまって自分を反省してしまいます。

「私は、ぜんぜんできていない」

実はたくさんのことをやっているのです。もう自分の容量をはみ出るくらいのことを抱えているのではないですか?

もしもそうであるならば、全部やめてみましょう。1週間くらい休みをとって、すべてを手放してみましょう。

「でも、それじゃあみんなに迷惑がかかります」

心の優しいあなたはそのように感じるでしょう。しかし、だからたくさんのことを一人で抱え込んで、やりこなそうとしてきたのではありませんか。あなた一人が、仕事の矛盾を抱え込んでも、問題は解決しないのではないですか? 多くの人がその問題を自分事として共有して、みんなで解決をはかろうとした方がよりよい解決策を見い出すことができるでしょう。

そのためにも、一旦、手放してしまいましょう。もしも、1週間休むことができなければ、会社自体辞めてしまいましょう。それくらいあなたは、抱え込んでいる可能性もあるのです。