あなたがいなくても仕事は回る

あなたがその仕事を手放したとしても、誰か代わりの人がやることになるでしょう。それでも、仕事は回っていくのです。誰もが定年や転職、その他の事情で仕事を辞めていくけれども、仕事は続いていきます。背負い込みすぎないでください。

1週間も休めないというのであれば、土日などの休みに続けて1日余分に休みを付けてみてはいかがですか。3日間の休みをとって、完全に仕事を手放し、リフレッシュしてください。

休んだ後に、また気持ちもあらたに仕事に取り組むときに、一番大事なことやあなたが心からやりたいと思っていることから手を付けてください。そうすれば、もう「すぐやらない人」ではありません。大事なことを大事にする人になり、「すぐやる人」になることができます。

あなたは、いつでもやめられるし、いつからでも変わることができるのです。あなたの内なる無限の可能性に心を開いてください。

嫌な仕事はどんどん断る

仕事のできる人は、頼られます。その結果、いろいろな仕事が集まります。愛想が良くて断らない人のところにも仕事が集まります。人から頼られ、仕事が集まるのはとてもいいことです。

会社員ではなく、個人事業主ともなると、どんどん仕事が集まるようでないと食べていけません。どんな仕事も引き受けたいという気持ちにもなります。

しかし、仕事が少ないときには、もっと仕事が欲しいと思い、「いくらでも引き受けてやる!」と意気込むのですが、誰にも限界があります。仕事を引き受けられる許容量があるのです。

なんと言っても1日24時間、1年365日しかないのです。無限に仕事を引き受けて、こなすことなどとうてい無理なのです。なんらかの基準を設けて、間引きしたり、断ったりしないと、自分の許容量を超えてしまいます。

断るビジネスマン
写真=iStock.com/sabthai
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無理をしていけば、やがて体にもたたります。体を壊してしまったら、元も子もありません。だから、自分の基準を明確にして、仕事を断ることも大切です。

その時々の時間的・体力的余裕の有無によって断ってもいいでしょう。また、要求されている仕事の質や分野によって断ってもいいでしょう。さらには、先方に伝える理由は別に考えるとして、自分が嫌だなと思う仕事を断ってもいいでしょう。

「そんな自分の気分で仕事を選ぶのは良くないですよ」

そういう考え方もあります。しかし、あらゆる仕事をすべて引き受けることはできず、なんらかの基準で断らなければならないときに、やりたくない仕事は真っ先に断ってもいいのではないでしょうか。