実際に、セックス回数が多いほど妊娠率は上昇し、週3回以上のセックスで半年後の妊娠率が50%を超えるという研究報告もあります。

排卵日を狙うことももちろん有効ですが、あまり気にせず、とにかく頻回のセックスをすることで、妊娠チャンスは格段に増えるということです。

「夜は疲れて寝てしまう」「子どもが気になる」

僕がそうしたご夫婦に「もっとセックスをしてください。週に2回以上、1年以上継続することが必要です」とお伝えすると、ご夫婦共たいてい困り顔になります。

「わかっているけど、仕事で疲れていて、夜はすぐに寝てしまうんです」
「子どもが最中に起きてくるのではとヒヤヒヤしちゃって……集中できません」

最近は共働き夫婦が当たり前ですし、定時で帰宅して夜はのんびりした時間をたっぷり確保できるという家庭は少数派でしょう。

白いテディベア
写真=iStock.com/Lusyaya
※写真はイメージです

また、小さい子どもがいる場合には、夜はもっと慌ただしくなりますし、最近の子どもはよいっ張りですから、寝静まるのを待っていると夜も更けて「明日の仕事もあるから早く寝たい」となっても無理はありません。

セックスにおすすめなのは「朝」と「昼」

セックスレス夫婦も同様です。

実は、セックスレスの原因に「子どもが気になってできないから」というケースが少なくないのです。「子どもの声が聞こえたとたん、えてしまって……」という悩みを抱る男性はたくさんいます。

そんなとき、僕はいつも「夜にこだわらず、朝や日中に機会をつくってください」とアドバイスしています。