意外なことに、「夜にするもの」と思い込んでいる人は意外に多く、そのために機会を失って、妊活どころかセックスレスに突入──となってしまうことにも。

「思い込み」を捨てると楽になる

1日の疲れがどっとたまっている夜より、睡眠をとって疲れが回復した朝のほうが、実はセックスには向いています

休日の前夜は、それを楽しみに早めに夫婦で床に入り、子どもが起きる前にセックスをするのもおすすめです。また、子どもが遊びに行っている日中に、夫婦でラブホテルへ行くのもよいでしょう。

最近は夫婦でテレワークをしているケースもありますから、昼食後のリフレッシュとしてセックスを楽しむのも一案です。

いずれにしても、「セックスは夜にするもの」という思い込みを捨てると、意外に多くの機会がみつかるものです。時間に縛られずに、機会や環境を探してみてください。

20~40代男性に多い「心因性ED」

EDは中高年に特有の問題と思われがちですが、若い世代でもEDに悩む男性は少なくありません。なかでも、20~40代の比較的若い男性に多いのが心因性EDです。

40歳以上のED患者は心因性EDが40.7%、器質性EDが59.3%であるのに対し、40歳以下の患者は心因性が85.2%、器質性EDが14.8%という調査報告があります。つまり、若い世代のEDの原因の多くは精神的なストレスだと考えていいでしょう。

仕事や家庭内でのストレスのほか、妊活中の男性の場合は「排卵日にセックスをしなければいけない」というプレッシャーが原因になることもあります。

意外と知られていませんが、男性の勃起ぼっきは、体がリラックス状態の際に働く「副交感神経」が優位のときでないと得られません。一般に、性的な興奮で勃起は起こるため、精神的にも肉体的にも攻撃的な際に働く「交感神経」が優位なときに反応が起きているように思えますが、実際は真逆なのです。

気持ちも体もリラックスさせることが、セックスには必須の条件であると考えてください。