PTA代行サービスまで登場するありさま
ところが現実には、本末転倒した方向に進む例をよく見かける。メルカリをのぞけば、いまだに「ベルマーク(仕分け済)」が売買されているし、最近ではPTA活動を業者がビジネスとして代行するサービスも注目を集める。これらは一体、何をめざしているのか。
もしそれが「学校の寄付のため」だとしたら、ベルマーク活動よりさらに非効率だし、「保護者の交流のため」だとしたら、もはやまったく意味不明だ。活動を続けるために活動している状態でしかない。それならもう、やめたほうがいい。
母親たちの状況は、かつてとは大きく異なる。専業主婦の存在を前提に広まったベルマーク活動も、PTAも、変わらざるを得ないのではないか。
いま、PTAに求められるのはどんなことなのか。あるいは、保護者と学校に必要なのはどんなことか。それを実現するためには、何が必要なのか。ベルマークうんぬんよりもっと根っこのところから、私たちは考えなければならなさそうだ。