まず知るべきなのは飲酒の「現状」

①AUDITで現状を把握

一番大切なのは、自分の現状を知ること。それを知るのに役立つのが、前述したアルコール依存症のスクーリングテスト「AUDIT」だ。

やり方は実に簡単。10個の設問に答えるだけだ。結果は0~40点で明示され、「問題ない飲み方」(7点以下・ローリスク飲酒群)、「有害飲酒」(8~14点・ハイリスク飲酒群)、「危険な飲酒」(15点以上・依存症予備軍)、「早急な治療が必要」(20点以上・依存症群)と4段階に分類されている。

ちなみに私は11点で「有害飲酒」だった。飲み方を改めたものの、まだまだ危なっかしい。

②アプリで酒量を可視化&管理

お酒を飲み始めると、どれだけの量を飲んだかわからなくなることが多々ある。そこで活用したいのが、飲酒量を把握するのに役立つアプリだ。

「これは!」と思ったのが、コロナ禍にリリースされた「drireko(ドリレコ)」(無料)。飲んだお酒の種類を選択すると、自動的にアルコール量を記録し、カレンダーに表示してくれる優れものだ。さらに酒量をグラフで可視化してくれるので、自然と酒量を意識し、飲む量をコントロールしようという気になる。

その日に飲む量以上のお酒を準備しない

③お酒の買い置きをしない

酒量を増やしたくなければ、これに尽きると言っても過言ではない。私の場合、コロナ禍以前から酒の買い置きはしていたが、さすがに業務用の5リットルのウイスキーを買ったことはなかった。

経験してみてわかったのだが、大量の買い置きがあると、いつもより量を飲んでしまう。酒量をムダに増やさないためにも、お酒は飲める量だけ買うのが正解だ。

④冷蔵庫には「その日に飲む分」だけのお酒を冷やす

これは医師からも勧められたことなのだが、「お酒はその日に飲む分だけを冷やす」のも有効な手段である。「今日はここまでにしよう」と思っても、冷蔵庫にお酒が冷えているとわかると、「ま、いいか」とつい手が伸びてしまう。

特に酔いが回ると、理性を司る前頭葉が麻痺し、自制がききにくくなるので、くれぐれも必要以上のお酒を冷やさないようにしよう。