「フリーは古い。いまやマイナスの時代だ」と語るのは、旅館・ホテルの会員制アウトレットサイト「トクー!トラベル」を運営するクーコムの西村惠治社長。通常の宿泊料金から最大99%もの大幅割引を売り物にしてきたが、2009年1月から抽選で各宿泊施設で2名分の宿泊料金をタダにしたうえに、利用した会員に109円プレゼントする「マイナストクー!市」を開始したのだ。

同サイトと他の旅行サイトとの一番の違いは、提携先の旅館やホテルから仲介・広告料を一切とらず、空き部屋を“前代未聞の値段”で提供してもらうだけということ。同社の主な収益源は年間5250円などの会員からの会費。その会員数は2010年中に100万人突破がほぼ確実だ。

しかし、旅館・ホテルは持ち出しになるだけではないのか。この点について西村社長は、「仮に抽選に外れても、同じ旅館やホテルから提供されている50%オフなどの格安プランを見て『泊まってみようか』と考える会員が多くおり、その集客効果は予想以上に大きい」という。

(坂井 和=撮影)