早く帰る必要がない限り常態化してしまう
「パーキンソンの法則」をご存じでしょうか。
「仕事の量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という法則です。これに則れば、早く帰る必要がない限り、残業が常態化してしまうことは自然の摂理とも言えるのです。
だから、最初に「仕事を終える時間」を決めてから対策を考えるのが、得策です。そして「仕事を終える時間」を決めたら、すぐに手帳(スケジュール)にその時間を記載することを提案してください。
コロンビア大学のモチベーション・サイエンスセンターのハイディ・グラント・ハルバーソン氏によると「具体的な計画にすることで、実行力が3倍になる」といいます。やらない手はないでしょう。
私自身もこの効果を実感しています。私も上司に言われたことをきっかけに、手帳に「終える時刻」を記載するようになりました。でも、まだ安心はできません。残業の習慣を断ち切るのは、そう簡単ではありません。だからこそ、さらにこう尋ねてください。
「もし、残業しそうな時は、どうしようか?」
おおむね、このような答えが返ってくるはずです。
「事前に、相談するようにします」
ここまでやって、やっと根深い残業習慣を断ち切ることができるのです。
元・残業中毒だった、私の偽らざる気持ちです。