四大ルールだけ守り、自分に厳しい考え方は捨てる
・事前の準備はする
・時間は守る
・嘘をつかない
・仲間を売らない
・時間は守る
・嘘をつかない
・仲間を売らない
防大はこのルールを破ると一発アウトの致命傷なのですが、この四大ルールは一生懸命やっていれば、そうそう破ることはありません。ここを守れば細かいことは多少抜けていても、次から直せばいいだけです。
最後に「男は黙って辛いことに耐える……」「防大生なら我慢する」という考え方を捨てることにしました。私は「次の給料をもらったら辞める」「連休が終わったら辞める」「9月に辞める」と毎日のように「防大を辞める」と言っているような学生になりました。
ただ「辞めると言う人に辞める人はいない」というように、私と同じように「辞めたいな~」と言っている学生は、レベルはともかく残っていました。一方で、愚痴一つこぼさず愚直に頑張る同期はドンドン辞めていきました。
辞めていった同期と私の大きな違い
その違いは、「気持ちの抱え込み」にあったと思います。「自分は強いヤツになるんだ!」という想いを持つほど、自分の感情とのミスマッチが生まれ、そのダメージが心に蓄積していったのです。彼らは強くなろうと頑張るほど弱くなり、最終的には心が折れて退校しました。
ただ私は強い自分を目指さなかったので、結果として残ることができました。「辞めたい」「辛い」という気持ちを隠さずにいました。そもそも「こんな生活で、辞めたくないというのは、人としておかしい」と、正直思っていたくらいです。
こうして私は「1年間乗り切ったら面白い」「1週間後に退校しよう」を延々と繰り返し、なんとか「もっとも厳しい」と言われる防大一学年を終えました。成績はあまり芳しくはなかったのですが、目標達成した嬉しさはありました。多分、まともに考えていたら辞めていたのではないでしょうか。
良くも悪くも、事態を正面から受け止めなかったことが功を奏したと言えるでしょう。