2021年にプレジデントオンラインで配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします――。(初公開日:2021年8月20日)
転職活動のときに履歴書とセットで提出する「職務経歴書」。採用担当者の目に留まるものとそうでないものは、一体どこが違うのでしょうか。35歳以上の転職事情に詳しい黒田真行さんが、お勧めの書き方や意識すべきポイントを解説します──。
申請書書類に署名署名記入する人の手元
写真=iStock.com/marchmeena29
※写真はイメージです
◆今回のお悩み
中堅消費財メーカーに新卒で入社し現在18年目。マーケティング部で働いています。最近になって転職を考え始め、ある中堅ネット企業に応募したいと思っています。でも、転職活動をするのが初めてということもあり、職務経歴書に何をどう書いたらいいのかがよくわかりません。
どうすれば採用担当者の目に留まりやすいのか、また書くべきこと、書くべきでないことなど、ポイントがありましたら教えてください。(40歳・メーカー勤務)

経験を積んだ人には「キャリア式」がお勧め

職務経歴書は履歴書と違って特に決まった型がないため、どう書くべきか悩む人も多いことでしょう。確かに書式は自由で書くべき内容も人それぞれですが、目的はどんな場合でも同じ。採用担当者に「この人に会ってみたい」と思ってもらうことです。

それをかなえるためにはどうすればいいのでしょうか。まず枚数は、できれば3~4枚程度に収めるのがいいと言われています。職務経歴書はキャリアを重ねた人ほど長くなりがちですが、どんなに長くても5枚までにしたいところ。それ以上になると、採用担当者にくどい印象を与えてしまう可能性があります。

書き方には、これまでの経歴を時系列に並べていく「編年体式」、経歴をスキルや職務内容別にまとめた「キャリア式」と、大きく2つあります。

私は、転職経験が多い人やキャリアが長い人には「キャリア式」をお勧めしています。職務経歴書は履歴書とセットで出すものなので、編年体式で書くと、どうしても内容がかぶってくるからです。

また、キャリア式はどんなスキルをどのように磨いてきたか、それらをどう生かして成長してきたかがわかりやすく、経歴全体に一貫性を持たせられるという効果もあります。どちらの書式も、今は少し検索すればさまざまなフォーマットが見つかりますから、その中から自分に合ったものを選んで使ってみてほしいと思います。