割安になったタイミングで、高配当株を分散して仕込む

市場の歪みを知って、そのときどきでメンタルをコントロールして、資金管理を徹底しながら、安値を拾うという安定した売買技術で買い挑んでいければ、株で勝つことはそれほど難しくありません。

上岡正明『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)
上岡正明『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)

私の事例を少しだけ紹介します。

必要以上に割安になった銘柄を買うとします。その銘柄が適正に評価されて、株価が反発すれば、戻りの利益を得ることができます。もちろん、その間、配当金もゲットできますよね。

そこで、私は市場に歪みが発生した際は、あらかじめ選定しておいた高配当の銘柄に分散投資をします。そうすれば、その後しばらくは大きな配当益を手にできるからです。これを、私は「高配当株ずぼら分散投資法」と呼んでいます。市場の歪みによって大きく割安になった高配当株を、いくつかの銘柄に資金を分散して仕込んでおいて、数年にわたって配当利回りを手にする投資法です。

大きな歪みが発生すると、業績も悪くない高配当株でも、信じられないぐらい割安になる場合があります。そうしたなかから、今後も(1)増益が続きそうで、(2)利益から健全な高配当を続けられて、(3)かつ、歪みが解消されたら株価が元に戻ると予想できる銘柄だけをピックアップして分散投資します。

いかがでしたか。

このように、市場の評価と本当の株価の歪みを見つけて、それが解消される過程で売買を繰り返すことができれば、比較的安定して勝ち組投資家になることができます。ぜひ、試してみてください。

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