イメージできたことは達成できる

株式投資で10万円を20万円にする再現性さえ知ることができれば、あとはその繰り返しです。誰にでも億り人になるチャンスが等しくあるのだ、と思えてきませんか。要は、イメージの問題なのです。

ウォルト・ディズニーは、草しかない広大な原野に、あのような巨大なテーマパークを建設しました。世界最大のカジノシティであるラスベガスには、当初、砂漠しかありませんでした。そこにテーマパークや巨大なホテルができる、そうイメージできたから、ゼロから100を積み上げることに成功したのです。ビジネスパーソンや実業家も同じです。

「経営の神様」松下幸之助も少年時代にお金がなくても小さい成功を重ねていき、商品や事業の将来性をつねにイメージしてきたことでパナソニック(旧松下電器産業)を世界的企業にまで押し上げました。あなたが「できる」とイメージできたことは、どんなことでも達成できるのです。

投資で得た利益はすべて再投資せよ

誰でも「億り人」になれる――前項でそう期待させておいて申し訳ありませんが、それにはいくつか条件があります。

その1つは、得た利益をすべて再投資するということ。「せっかくの利益がもったいない」と思うかもしれませんが、心配いりません。むしろ利益を全投資しないほうがもったいないです。利益を積み重ねて再投資をしていくと、「複利の力」を利用して大きな資産を築くことができるからです。

複利とは、得た利益や配当金を再投資して、元金を増やして、雪だるま式により大きく稼ぐことを言います。逆に言えば、再現性をしっかりと身につけて、再投資を繰り返せば、資産は2倍、4倍、8倍と、大きく増やしていくことができます。

億り人になるためには、さらにもう1つ守ってほしいことがあります。

なるべく長く投資を続けること。それにより、他の投資家より多くの経験を積むことができます。当たり前のように聞こえますが、これが長い目で見たときに圧倒的な差になってあなたに返ってきます。

株式投資において、失敗や損失は絶対に避けて通れません。私もいまだに多くの失敗やロスカット(損切り)をしています。しかし、失敗するたびに原因を自分なりに分析して、同じ失敗を再現しないようエントリーポイント(投資するタイミング)を見直すと、どんどん投資は上手になっていきます。

長く投資を続けて経験を増やす。これこそが億り人の仲間入りをするための第一歩なのです。