株式投資の鉄則は「安く買って高く売る」。しかし、これを守れずに損失を抱える人が多い。個人投資家の上岡正明さんは「買うことばかり考えている人が多い。いちばん大事なことは『勝てる期待値の高い局面になるまで、辛抱強く待つ』ということだ」という――。

※本稿は、上岡正明『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

頭を抱える投資家
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結果が伴わないのには理由がある

株式投資で勝つための鉄則は、「安く買って、高く売る」です。これはどの投資本にもかかれている普遍の真理といえます。ですが、一部の投資家はこの鉄則に従っているにもかかわらず、結果が出ていない状況にあるように思います。

なぜそうなるのか。原因は、おそらく次の3つがあります。

原因その1 買うことばかり考えている

株式投資をしていると、「今、銘柄を持っていなければ損をしてしまうのでは?」と心配になりがちです。これを、ポジションを取らずにはいられない状態、略して「ポジポジ病」と表現したりもします。名前は可愛いですが、誰もが陥る株式投資の落とし穴です。「投資=買う」と決めつけているからです。

自覚症状がある人は、買うばかりでなく、「待つこと」を戦略的に取り入れましょう。

原因その2 「上がる銘柄」を選択できていない

いくら安い銘柄でも、株価が上がらなければ儲けることはできません。財務や事業を分析して「上がる銘柄」を選びます。

原因その3 タイミングがズレている

3つ目は、安値を狙っているにもかかわらず、タイミングがズレているからです。安いところを拾っているつもりでも、1年チャートや5年チャートで見たら、まだまだ高いところで手を出していた、ということはよくあります。チャートを分析する手法を学んで、十分引き寄せてから、安いところで買えるようにしてください。