そこで生活改善は、絶対に食事から始めること。食事でカラダが軽くなったりしてから、元気な時だけ、無理なくできる運動から始め、ストレスのない範囲で続けていくのが正解です。

重度の運動嫌いなら、1日に3カ所くらい用事を作るだけでも、意外と移動中に歩いたり階段を使ったりして消費エネルギーが自然と増えるのでおすすめです。

その代わりいつも気をつけてほしいのは、姿勢だけ。おへその5cm下(下腹)の力を抜かず、一方で肩の力は抜く。すると思いのほかインナーマッスルを使い、いわゆる天然のコルセットをしているような状態になります。

運動後に欠かせない栄養素

私は20代の頃、毎日腹筋を無理やり30回していた時にはびくともしなかったお腹まわりが、この姿勢をよくすることを意識しただけで、40歳を過ぎてもお腹が出なくなりました。ポイントは、真上に伸ばすイメージ。最初のうちは意外に大変でも、慣れればだんだん楽勝になってきます。後ろに反らすと腰を痛めるので真上を意識しましょう。

嫌々行う運動は、ハードルが高いもの。メタボの指導にいらしたクライアントさんたちもこれを意識してもらうだけで、皆さん1カ月で5cmほど腹囲が減少します。それほど姿勢のチカラはあなどれません。

ヨガやストレッチなど、ストレスを緩和する自律神経を整えるような運動もおすすめですが、これも無理のない形で行うこと。そして、もっと動きたいな、動いてもいいかな、とカラダが整ってきたら、そこが頑張り時。ぜひそれも無理のない形で続けてみてください。

運動後の食事では、絶対に死守してほしいことがあります。それは吸収したいものから摂ること。たんぱく質やビタミン、ミネラル、抗酸化成分を優先してください。それも消化のよいもので摂るのが正解。豆乳やトマトジュース、キウイフルーツや柑橘類のフルーツとヨーグルトなど、手軽なもので構いません。

最初から糖分や脂肪分たっぷりのものを食べてはカラダへのダメージが計り知れません。こういった運動の効果を台無しにする食べ方は卒業して、ぜひ無理のない形でストレスをかけずに、運動を味方につけてください。

ジョギング
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自己流のダイエットは危険

栄養相談に来る方は、頑張っていない人ではありません。

一番多いのは、かなり頑張っている人。ただし、“自己流”で……。

ついつい、流行りの糖質オフに流されたり、「○○だけダイエット」を信じすぎたり、筋トレとプロテイン摂取だけで大丈夫とばかりに偏った頑張り方をしている人が意外にも多いのです。