それでも、自分に合っていて効果が出ているなら否定はしませんが、自己流を頑張り続けて体調を壊していらっしゃる方が多いのも事実。

自己流で一番気をつけなければいけないのは「偏り」。当たり前のことですが、何かを極端に減らすと、他に偏りが出ます。例えば糖質オフは、死亡率や動脈硬化のリスクを上昇させます。なぜならば、動物性食品の偏りによって血管や心臓などへのダメージの進行や、腸内環境の悪化が起こるからです。

一方で、植物性食品を意識して摂っている人は、同じ糖質オフでもカラダへのダメージや死亡率が上がらないという研究報告があります。何かに偏りすぎなければ起きない問題も、何かに偏ることでカラダへの弊害を伴うのです。

「○○だけダイエット」を一時的にしても、そのあとにバランスのよい食事を続けてキープできるならいいでしょう。

メジャーでぐるぐる巻きにされたフォークとスプーン
写真=iStock.com/MarianVejcik
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「健康番組を時々観る人」が不健康になるワケ

一番危険なのは、バランスを無視した自己流を続けてしまうこと。厄介なのは「カラダにいいことをしている」と本人は思い込んで、気づけないことです。

以前、あるアンケート調査で、当時流行した超人気の健康番組を「毎日観ている人」「時々観ている人」「全く観ていない人」どれが一番健康的だったか? というのがありました。そこで一番不健康だったのは、なんと「時々観ている人」だったのです。

一概にはいえないこともありますが、時々観ることで逆にバランスを崩してしまっていることがあるということ。毎回観てバランスよく摂れている人が健康的というのはわかりますが、全く観ない人よりも時々観ている人のほうが不健康というのは何だか悲しいもの。それほど、時々聞きかじってやることのアンバランスさが侮れないということです。

自己流で頑張っている人は、本当に頑張り屋さんの人がとても多くなっています。だからこそ、その頑張りを成果が出るほうに役立ててほしいのです。

今日から、無駄な頑張りは、もう卒業。ぜひその頑張りを無駄にせず、時々、自分のバランスをチェックしてみてください。

健康的にやせるのに年齢は関係ない

「40歳を過ぎたらやせにくくなる」
「60歳を超えると肉を受けつけない」

誰もが一度は耳にしたことがある情報かと思います。これらは一理あるかもしれませんが、真実ではありません。

なぜなら、私がこれまで落とした脂肪は10トン以上ですが、そのクライアントさんはほぼ40~50代の方だから。20代以下の方ももちろんいますが、70代以上の方もしっかりといます。