※本稿は、岸村康代『続食べ 結果が出る食べ方がカンタンに続く方法』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
「食べてないのに太る」は、量よりもバランスに原因がある
「全然食べてないのに太るのよ」
「水を飲んでも太るから困っちゃう」
1万人を指導してきてそういう人たちに共通しているのが、食べたことを忘れているか、バランスが悪いか。ほとんどのケースでは、そのどちらかが原因です。
その気持ちは私も痛いほどわかります。「おにぎり1個しか食べていないのに太ってしまう。いっぱい食べてる友達はやせてるのに……。人生なんでこんなに不公平なの?」と、思わず悲鳴を上げたくなるような毎日を送っていたからです。
「おにぎり1個のカロリーは200キロカロリー程度。なんでやせないんだろう?」「確かに、ダイエットに水がいいって聞いて水ばかり飲んでるから太るのかしら?」と、栄養学を学んだのに、そんなことを真剣に悩むほど、私も迷信に振り回される日々でした。
でも私の失敗も、バランスの悪さが原因だったことにあとになって気づくのでした。
ちゃんとした食事をしているつもりなのに結果が出ない原因の1つ目は、食べたことを忘れているケース。これは、日々食べているものを、一度、3日間だけでも書き出してもらうことで9割が解決します。何時に何を食べたか、それを書くことを3日やってみるのです。
中には、「やっぱり食べていないのに太るじゃない」と反論する方もいましたが、それは書くことを単に忘れていただけ。
書いてみると、意外にも普段何かと気づかないうちに口にしていたり、飲みものから糖分やカロリーをたくさん摂取していたり、小さいけどダメージの大きい脂肪や糖分を摂っていたり、ということがあります。
書き続けるのは大変という人も、3日だけやってみてください。人生の中で72時間だけ。面倒に見えてもたった3日やってみることが、遠回りのようで近道となります。ここをやらないから、みんな遠回りをするのです。
脂肪を燃焼できない「省エネ体質」
もう1つが、先の私の例のようにバランスが悪いというケース。このケースでは、食べている量は本当に多くないことが往々にしてあります。