自律神経の切り替えがうまく働くようにする必要がある

以上、春先の気候変化や夏に向け日照時間が延びることへの対応が自律神経へ影響すること、その結果睡眠に関する問題(眠気・眠れない)が起こる仕組みについてご説明しました。このような不調の緩和のためには生活リズムを整えることが効果的です。そのポイントをご紹介します。

まずは、私たちの身体が心身を整える仕組みを知ることが大切です。といっても、大まかな1日の流れを覚えていただければよいと思います。1日(地球の自転による昼夜変化のリズム)は24時間ですが、ヒトの体内時計は実は24時間よりも少し長いです。朝太陽光を浴び、日中動き、夜は暗い中で過ごすといった規則的な生活をすることでそのずれを日々修正しています。

カーテンを開ける女性
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自律神経の面では、活動をする日中は交感神経が優位に働き、夜間には副交感神経優位となるのが正しい反応です。そのためには朝は副交感神経→交感神経へ、夜は交感神経→副交感神経へと、自律神経の切り替えがうまくなされる必要があることを覚えておいてください。以上をふまえ、理想的な生活リズムを保つために心がけていきたい習慣を挙げていきます。以下、時間帯ごとに見ていきましょう。

朝食は必ず食べ、午前中は積極的に日光を浴びる

・朝

朝の起床時にはまずカーテンを開け外光を取り入れます。体内時計と実際の生活時間との間に生じたズレをリセットし、交感神経への切り替えを促します。朝食は必ずとり、脳や胃腸を目覚めさせましょう。決まった時間に朝食を食べるようにすれば、おのずと生活リズムが整いやすくなるのでおすすめです。バランスのとれた朝食を摂取できるに越したことはありませんが、まずは必ず朝食をとることに重きを置いて実施したいところです。

・日中

午前中の光は積極的に浴びるとよいです。前述した通り、この時間帯の光を浴びることで体は活動的になる一方、夜間に眠りを誘う作用のあるメラトニンが分泌されるためです。平日の日中はオフィスで過ごすことがほとんどという方も多いと思いますが、朝の通勤時など電車に乗る場合は窓に近い場所を選んだり、休憩時間は外に出たりして意識的に光を浴びる工夫をできるとよいです。