※本稿は、佐藤ブゾン貴子『ビジネスは顔が9割 武器としての相貌心理学』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
「営業」「人事」「広報・PR」に適性のある顔の特徴
ここからは、「営業」「人事」「広報・PR」について、それぞれに「適性」のある人材の顔を見ていくことにしましょう。
その前に強調しておきたいのが、どの職種についても、ひとりですべての要素を満たすようなスーパーマンは、なかなかいないということです。
組織とはジグソーパズルのようなもの。複数のメンバー(ピース)が集まって、最終的に1枚の大きな絵を完成させることができれば、それでいいのです。
それぞれに個性を持ったメンバーが、お互いを補い合えるのが「チーム」の良さ。相貌心理学の視点で、それぞれの強みと弱みを見極めながら編成することで、チームとしての可能性を最大化することができるはずです。
営業
好奇心の旺盛さは「目」に表れる
営業職の人に求められる資質とは、フットワークやコミュニケーション力もさることながら、まずは何より「好奇心の旺盛さ」ではないでしょうか。
営業担当のなかには、卓越したセールストークによって、どんな商品を、どんな顧客にも売ることができるタイプの人がいますが、今の時代により必要とされているのは、顧客の課題やニーズに対して積極的に興味・関心を持ち、顧客の視点に立った提案ができる人材でしょう。
相貌心理学で「旺盛な好奇心」を表すポイントは22つあります。
ひとつは「目が大きく開いていること」。
もうひとつは「目と目の間隔が離れていること」。
いずれも、「情報を取り入れる力」の高さを示していますが、営業職としては、扱う商品によってどちらが望ましいかが変わってきます。
大きく開いた目の持ち主は、特定の商品に対する情報を大量に取り入れるのが得意。商社の営業担当のように、専門領域を持っている場合に力を発揮します。目の大きさはあまり関係なく、小さくてもウサギのようにぱっちり開いているのがポイントです。
一方、目と目の間隔が「眼球1個分」以上離れているのは、視野角の広さを表します。このような目の持ち主は、広くさまざまな情報を取ることに長けているため、多種多様な商品を扱う仕事で力を発揮します。