人間の性格は顔に出ると言われる。フランスで「相貌心理学教授」の資格を取った佐藤ブゾン貴子さんは「顔の特徴から組織への向き不向きを見極めることができる。チームワークは顔の肉付き、向上心は口角、論理的思考力は額に表れる。頬骨が出ている人は注意が必要だ」という――。

※本稿は、佐藤ブゾン貴子『ビジネスは顔が9割 武器としての相貌心理学』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

アジアのビジネスマン
写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
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「理想の会社員」の顔とはどのようなものか

本稿では、職種ごとの適性を見る際に指針とすべきポイントを紹介します。就職や転職の場面で、希望する職種に相手や自分がマッチしているのかを見極めるヒントになるでしょう。

各論に入る前に、まずは「理想の会社員」の顔とはどのようなものなのかを、考えてみたいと思います。次に挙げる要素が多く揃っている人ほど、「組織」の中では活躍しやすいといえるでしょう。

①肉付きがいい
②肉付きに張りがある
③額が「三分割」になっている
④口角が上がっている

以下、順番に解説していきましょう。

チームワークに欠かせない「肉付き」

ふっくらと豊かな肉付きは「寛容性」や「順応性」の高さにつながります。

佐藤ブゾン貴子『ビジネスは顔が9割 武器としての相貌心理学』(祥伝社)
佐藤ブゾン貴子『ビジネスは顔が9割 武器としての相貌心理学』(祥伝社)

肉付きのいい人は、他人を受け入れるのが得意なので、チームワークが前提となる会社員にとっては、大きなアドバンテージになるでしょう。

新しい環境になじむのも早いため、期間限定で動くプロジェクト型の仕事にも強いタイプです。

逆に肉付きが薄い人は、感受性の高さゆえに周囲からの刺激に敏感です。ちょっと何かを言われただけで、すぐに落ち込んだり、ストレスを抱えたりする傾向があります。

なかでも注意が必要なのは、「頰骨が出ている」人です。

頰骨の大きさは、「成功欲求」や「衝動性」の高さにつながります。他人を押しのけてでも成果を取ってくることが求められるような仕事では、大きな強みになりますが、これが「肉付きの薄さ」とセットになると、いちいち周りに反発して軋轢を起こしやすくなります。

いわゆる「オレがオレが」タイプで、チームワークにはあまり向いていないといえるでしょう。

頰骨が出ている場合でも、その上にほどよく肉がついていれば、それが一種の「緩衝材」のような役割を果たします。

このタイプの人は、自己主張しながらも相手の立場を考えることができるため、「さっきは自分が強く出すぎたから、フォローを入れておこう」といった具合に、さじ加減ができるという強みがあります。