各国の選手団やスタッフはビュッフェスタイルの選手村食堂を利用している。韓国メディア・中央日報の報道によると、スピードスケート代表チームのチョン・ジェヨンが食事に関する食堂について言及。「2018年の平昌五輪の時と大きく比較される。選手村の食堂の食べ物はそれほどおいしくない。北京に到着した日の夕食に選手村の食堂を訪問してから1度も行っていない」と話したという。また、スピードスケート女子マススタートに出場するキム・ボルムは「メニューを見たら家に帰りたくなる気持ちまで出てきた」と漏らしたという。
また、韓国紙・ソウル経済によると、男子スケルトンで平昌五輪金メダリストのユン・ソンビンが選手村の食事を「最悪」と酷評した上で、「肉だけが途方もなく敷かれている。あまり味がない」、「中国人は料理ができないようだ」と強い言葉で批判。さらに同種目のチョン・スンギも「油があまりにも多くて消化できない」と苦言を呈したという。
北京の選手村だけではなく、リュージュ代表選手らが滞在する延慶の選手村とスキー種目の選手らが過ごす張家口の選手村も状況が似ていると指摘。韓国選手団は大韓体育会が北京の選手村から15分ほど離れたホテルに給食支援センターを設け、選手らに弁当を配達している。
北京五輪を現地で取材する日本メディアの記者は首をかしげる。
「日本の選手たちに聞くと、中華料理、アジア料理、ピザ、パスタ、サラダなどメニューが100種類以上そろっているそうです。『不満はないですよ。品数のレパートリーが多いし、食事はおいしいです。体重をコントロールしなければいけないので食べ過ぎないように気を付けています』と話していたので、韓国選手団が選手村の食事に不満を抱えているという報道を見て驚きました。ちなみに報道陣がメディアセンターで食事を取りますが、味は問題ないです。多少割高ですけどね」