驚いたのは徹底したコロナの感染対策だという

「報道陣はホテルと選手会場の往復で、ホテルの敷地内から外に一歩も出られない状態になっています。PCR検査も1日に何度も受けて、陽性が確認された場合はホテルから病院に移動する。メディアセンターにバーがあるのですが、そこでお酒を飲んでいる外国人たちの姿が見られました。なかなか息抜きできないですが、感染防止の観点で考えると仕方ないですね」

選手村の食事に関しては韓国選手団を除いては、他国から不満の声が上がっている様子はも見られない。韓国は昨年の東京五輪が開催された際も、福島県産の食材の放射能汚染の懸念を主張。韓国の給食支援センターが会場近隣のホテルを貸し切り、調理師や栄養士らが1日400個以上の弁当を作って会場の韓国選手団に届けていた。

「東京五輪の際は韓国の選手団が選手村で食事している風景を『おいしいです』とSNSで発信したところ、大きな反響を呼びました。『どうして東京の選手村で食べるんだ』と批判の声が出る一方で、『選手団は食事を選べる権利がある。問題ないだろう』と擁護する書き込みが見られました。今回の北京五輪では選手村の食べ物がおいしくないという理由で、給食支援センターを設置して弁当を手配している。おいしいと感じている韓国人選手は居心地が悪いかもしれません」(スポーツ紙デスク)

味覚は人それぞれだが、北京の選手村で料理をふるまっている調理師たちは複雑な思いだろう。(西川秀之)

当記事は「AERA dot.」からの転載記事です。AERA dot.は『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
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