ロンドン大学進学のきっかけは「ブログ」

私はイギリスのロンドン大学哲学部を遠隔教育(distance learning)で卒業している。ロンドン大学とは、150年以上の歴史のあるカレッジ制の連合大学だ。

宮崎伸治『自分を変える! 大人の学び方大全』(世界文化社)
宮崎伸治『自分を変える! 大人の学び方大全』(世界文化社)

私がこの大学で学ぶきっかけとなったのは、受講生のブログを読んだことだった。そのブログを通して、入学申し込みから卒業まで一歩も日本から出ることなく(東京在住の私は東京から一歩も出ることなく)、正規の学位が取得できる教育制度、しかも手の届かない学費ではないことを知り、俄然やる気になったのだ。

後述するが、私は慶應義塾大学文学部の通信教育課程(哲学専攻)を卒業しており、哲学のすばらしさはその過程で知り、卒業後はロンドン大学で英語を通して哲学を学んでみたいと思ったのだ。そのときの胸中はというと――

卒業するのは難しいかもしれないがチャレンジしてみる価値はある。ダメ元だ。中退したとしても失うものは何もない。よし、やってみよう!――

ただひたすら「チャレンジしたい!」という強い思いに突き動かされて行動したにすぎない。

お金儲け以上に価値のあるものを得た

こうして私は好きなものを探し、好きなものを見つけ、好きなものをやり通すことができた。好きだからという理由だけで「努力を要するもの」をやり遂げたのだ。お金儲けにはつながらなかったが、それ以上に価値のあるものを得たと感じている。

それは、自分が価値あると認めたものに対して、自分で自発的に目標を設定し、途中で投げ出さずに最後までやり通したという自信である。

私はこの経験を通して、私は自分が価値あると認めてはじめたことは、ちょっとやそっとのことでは投げ出さない自信がついたのだ。

好きなものが見つからない人は、心からやってみたいと思える「努力を要するもの」を探そう。

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