コロナ禍に日本の病院はどう対応してきたのか。病院コンサルタントの渡辺幸子さんは『医療崩壊の真実』(エムディエヌコーポレーション)で急性期病院や病床数は多いにもかかわらず、医療従事者の不足によって医療資源の逼迫が起きたと指摘している。今後、どう改善すればいいのか。渡辺さんと鳥取大学医学部附属病院の原田省病院長の対談をお届けする――。

※本稿は、鳥取大学医学部附属病院広報誌『カニジル 9杯目』の一部を再編集したものです。

鳥取大学医学部附属病院の原田省病院長(左)とグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社長の渡辺幸子氏
撮影=中村治
鳥取大学医学部附属病院の原田省病院長(左)とグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社長の渡辺幸子氏

病院を一番知っているのは看護師

【渡辺幸子(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社長)】この対談前、病院内を見学させていただきました。この病院は看護師さんたちが、にこやかで明るい。私が何者なのか分かっていないはずなのに、笑顔で挨拶してくださるのに感激しました。