経済成長率の低下懸念は高まっている
足許、韓国銀行は、当面の景気は半導体などの輸出に支えられて緩やかに回復すると予想している、その一方で、韓国銀行は将来的に家計の不良債権が増加する可能性が高まっていると警戒を強め始めた。つまり、韓国銀行は経済が安定しているうちに可能な限り追加の利上げを実施して、金融システムの脆弱性が追加的に高まる展開を阻止しなければならない。追加の利上げは、金融システムが不安定化した場合の対応余地を確保するためにも必要だ。
このように考えると、韓国の金利は上昇する可能性が高い。その展開が鮮明となれば、元利金の支払いが難しくなり、デフォルトに陥る家計は増え、個人の消費は減少するだろう。その一方で、韓国にとって最大の輸出先である中国経済が失速するリスクも高まっており、外需の下振れ懸念も高まっている。徐々に韓国経済全体で成長率の低下懸念が高まるだろう。