自分の課題を解決してくれる本をどう探せばいいか

では、本を読む目的をいかに具体化・明確化するか、どうやって目的に合致する本を見つけるかについて、詳しくお話ししましょう。

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まず、ここでいう「目的」とは、基本的には「本を読むことで、どんな課題を解決したいのか」「どのような効果を得たいのか」といったことを指します。

たとえば、「健康になりたい」「お金を増やしたい」「事業を起こしたい」など、すでに本を読む目的、つまり、本を読むことで解決したい課題がある人は、もう少しその課題を深掘りしてみましょう。

「健康になりたい」なら、特定の病気や体の不調を改善したいのか、健康に悪いものを排除したいのか、食事を管理して健康になりたいのか、運動によって健康になりたいのか。「お金を増やしたい」なら、節約術や貯金術を知りたいのか、投資をしたいのか。

さらに、投資なら、株を買うのか投資信託を買うのか、不動産投資をしたいのか。それによって、読むべき本は変わってきますし、目的を具体化すればするほど、読むべき本を絞り込むことができるようになります。

日ごろの不満こそ「本を読む目的」の種になる

「解決したい課題が見つからない」という人は、あらためて、自分自身や自分の生活、人生に関して不満に思っていること、「もっと~だったらいいのに」と思っていることがないか、考えてみてください。

「もっと料理がうまかったらなあ」「もっと痩せたいなあ」「もっと仕事に集中できたらなあ」など、なんでもかまいません。

「こんな内容でいいのかな」などとストッパーをかけず、自分の気持ちに正直になってみてください。

不満や願望こそ、『本を読む目的』の種なのです。

そのうえで、「どのような料理の腕を磨きたいのか」「どのようなダイエット方法なら無理せず続けられそうか」といった具合に、この種をさらに具体的に掘り下げてみましょう。