その人に合った働き方がある

輪郭のタイプからは、その人に向いたコミュニケーションの仕方や働き方を理解することもできます。

たとえば、ディラテには豊富な体力があるため、新しい環境にもすぐに馴染みます。持ち前の寛容性と順応性で、たとえよく知らない環境で多少嫌な思いをしたとしても、それに耐えられる余力があります。何があっても鷹揚に受け入れられるのです。

しかしレトラクテの場合は、新しい環境に馴染むのはそう簡単ではありません。

ですから、仕事を選ぶ際には、もともと持っているキャリアやスキルをもとに考えることはもちろんのこと、自分にあった環境なのかを考慮することをお勧めします。

輪郭だけでなく、あらゆる要素の組み合わせから分析

ただし、レトラクテでも、頰周りなどの肉付きが豊富な場合は、コミュニケーション力がある場合もあります。

顔の肉付きが示しているのは、寛容性と順応性。レトラクテで体力が少ない人でも、ある程度の肉付きがあれば、寛容性と順応性で新しい環境にも馴染みやすくなるのです。

一方、ディラテであっても肉付きが少ない人は、やはり新しい環境に馴染むのは難しくなります。肉付きが平らな人は、感受性が敏感です。ですから、輪郭がディラテで体力がある人でも、些細なことでも敏感に感じ取ってしまい、自分を守る力が働きます。

そのため、レトラクテでも肉付きがいい人と、ディラテでも肉付きが少ない人では同じような特性になることが多いのです。

このように、相貌心理学では単体で特性を決めるのではなく、いろいろな要素を組み合わせて、その人の「適性」を総合的に分析していきます。

ただし、その人の適性がわかっても、それが間違った環境や状況に置かれると、才能は開花しません。適性も、環境を間違えると「適正」にはならないのです。

適性を「適正」にするには、自分をしっかり理解して、自分に合った状況や環境を選ぶことが大切です。