ディラテ上司とレトラクテ部下の間にあるコミュニケーションの壁
たとえば、ディラテの上司のもとで、レトラクテの部下が仕事で結果を出せないようなときは注意が必要です。コミュニケーション欲求の強いディラテの上司が、部下の仕事やプライベートにどんどん立ち入る質問や行動をしてきたら、レトラクテの部下にとっては煩わしく感じてしまうかもしれません。
また、体力豊富な上司が自分と同じような仕事量を部下に押し付けたり、「これくらいの仕事をして当然だ」などと発言したりすると、本人にそのつもりはなくてもレトラクテの部下はプレッシャーを感じてしまいます。それが高じると、パワハラにもなりかねません。どんな才能も体力に支えられなければ発揮することができないのです。
もちろんディラテの人がパワハラをするということではなく、それぞれの人が固有の傾向を持っていることを理解して接したほうがいいということです。
自分の才能を自分で潰している人が多い
さらに、大勢と話すのが好きな人もいれば、事務仕事をするのが向いている人もいます。物事を素早く考えるのが得意な人もいれば、じっくり考察するのが得意な人もいる。
あなたの職場はじっくり考えたほうがいい職場なのか、それともスピーディに判断して答えを出さなければいけない職場なのか。そうした状況を踏まえて、しっかり職業選択をしなければ、適性は「適正」になりません。
世の中には、自分のことをきちんと理解している人は意外と多くありません。「自分は話すのが苦手だから、コミュニケーション能力が低い」とか、「自分にはクリエイティブな能力はない」などといった先入観や主観的な感情で、残念ながら自分の才能を潰してしまっている人が本当に多いのです。
自分に合ったエネルギーの使い方やコミュニケーションの傾向をしっかり把握して、「適正」な環境を手に入れてほしいと思います。