仕事で成果を出すにはどうすればいいのか。エグゼクティブコーチの玉本潤一さんは「ドイツ人の働き方が参考になる。彼らは自分の人生を最優先することで仕事の生産性を高めている」という――。

※本稿は、玉本潤一『ステートファースト 幸せな成功者になれる「頑張り方」革命』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

テーブル上にある事務用品
写真=iStock.com/LightFieldStudios
※写真はイメージです

目標を達成したければご機嫌でいること

最初に質問があります。

世の中には、

「成果目標を達成できるけれど、日々苦しい道」

もしくは、

「日々ラクをして良い感情状態だけれど、ほどほどの成果しか手に入らない道」

その二つしかないのでしょうか?

いえ、決してそんなことはありません。このトレードオフ(どちらかが成り立てば、もう一方が成り立たない)の考えは、まさに日本人のよくある思い込みです。

私の経験からお伝えできること、それは、

「成果目標を達成したければ、とにかく良いステートでいることが大切」

ということです。

「ステート(State)」とは、日本語で言うところの「状態」です。状態とは、国語辞典を引くと「ある時点における人や物事のありさま」という意味で、人について言う時は主に感情や健康の状態のことを言います。ここでは、健康状態もほぼすべて感情状態に影響すると考えて、「ステート=感情状態」と定義します。いわば、「ご機嫌」と言い換えてもかまいません。