独特の書体と、言葉を飾ろうとはせず、素直に自分に向かって語りかけるような書に、どれだけ多くの人たちが慰められ、励まされ、力づけられたことだろうか。仕事や人生に疲れたとき、読む人に、希望を与える相田の作品。その魅力は、かぎりなく人間にこだわり、自分にこだわったところにある。

個性的な書体と飾らない詩

「朝から晩まで仕事に追われ、週に何回も飛行機で上京する。さらに、しばしば外国へ行き、そこからも電話で仕事の連絡をしている」ほど、超多忙なひとりの経営者を評して、88歳の老母が「まるで宇宙人のようだ」といった。