秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さんと結婚した小室圭さんが、7月末に受験したニューヨーク州の司法試験に不合格だったことが報じられた。「不合格でもLaw Clerk(法律に関する事務職)としての雇用を続けて来年2月の試験を待つかどうかは、事務所次第」と話すのは、日本、ニューヨーク州、ワシントンDCの三つの弁護士資格を持ち、外資系法律事務所に10年以上勤務した山中眞人氏だ。さらにアメリカでは、弁護士になってからも厳しい実力主義の環境が待っているという。ニューヨークの弁護士とはどういうものなのか、山中さんに解説してもらった。

合併法
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「日本の司法試験は難関ですが、ニューヨークの場合は資格を与えるという意味合いが強い。しかも弁護士の資格が取れたとしても、それが直ちに優秀であることを意味しないので、実務に出てから切磋琢磨して頑張るしかない」

山中弁護士はこう話す。ニューヨーク州司法試験委員会の公式サイトによると、今回、9227人が試験を受験し、63%に当たる5791人が合格したという。

「暗記したことを試されるという面が強い試験です。ロースクールのアメリカ人学生は、司法試験に特化した対策は、卒業してから試験までの2カ月くらいしかやらないのが通常です」(山中弁護士、以下同)

小室さんは、ニューヨーク州弁護士会が主催する学生論文コンテストで優勝し、結婚記者会見があった26日の同日、オンライン形式で表彰式が行われた。主催者は受賞について「学術的に優れていただけでなく、実用的な論文だった」と評価した。同賞のステータスはどの程度のものなのか。

「過去の受賞者をみると、ハーバード大学のロースクールの人が受賞しているなど、応募者のレベルは決して低くなく、受賞するのは簡単ではないと思います。賞を与える以上、それなりの論文を選ばないと弁護士会の権威も下がりますから、小室さんが『ロイヤルに近い人だから』といった理由で通るものではないと思います」