感染リスクを抑えるためにも定期的なメンテナンスが必要
実際に、日本全国の歯科での診療から患者さんが新型コロナウイルスに感染したというケースは、2021年6月9日までで1件しか出ていません。私たち歯科医も万全の対策をとって日々診療に当たっています。みなさんも感染対策をした上で、歯科での定期メンテナンスを続けていただき、口のなかを常にきれいにしているという状態を保ってください。
何度もくりかえして言いますが、一度でも歯周病になってしまった場合は、完治することはありません。いったん落ち着いたとしても、油断をすると必ず再発します。ですから、定期的なメンテナンスが必要なのです。
これを途切れさせてしまうと、歯周病が悪化し、新型コロナに感染するリスクも高まってしまうということをぜひ覚えておいていただきたいと思います。もし、小さな虫歯ができた、歯の詰め物が取れたという場合も、コロナ禍だからと放置せず、早めに歯科で治療してもらってください。
口腔ケアと感染予防、重症化のリスクとの関係性は、今後さらに科学的に検証する論文が世界中の研究者から発表されてくると思います。