産経社説「野党第一党が共産党と政権奪取を目指す初の選挙」
産経社説は安全保障の重要性に触れ、「中国軍機が最近、わずか5日間で延べ150機も台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入した。北朝鮮は新型ミサイルを相次いで発射した。地域の平和と安定を乱すものだ」と指摘したうえでこう訴える。
「外交努力は当然だが、『力(軍事力)の信奉者』である中国、北朝鮮を抑止するには、防衛努力も欠かせない。そのための具体的な方策を論じないようでは国民の命と財産を託せない」
与党も野党も産経社説が主張するこの「防衛努力」を具体的に語ってもらいたい。
最後に産経社説は「共産は、天皇や自衛隊、日米安保体制の最終的な解消を目指している。野党第一党が、共産主義を奉ずる党が関わる政権を目指す衆院選は、日本史上初めてだ。政権の性格も、有権者の判断材料になるのではないか」と野党連合に釘を刺す。
「新聞社説の最右翼」と言われる産経社説らしい指摘だ。だが、野党の批判があってこそ与党が襟を正し、真っ当な政治から外れないという側面があることも産経社説には考えてほしい。