イマイチなことをハッキリ言いたくないだけ

2.私はいいけど
4コマ「私はいいけど」
マンガ・イラスト=りゃんよ

書き上げた企画書を課長に提出したら、「僕はいいと思うけど……」と煮え切らない反応。さらには「みんなはなんて言うかな?」と続く……。

これ、モヤモヤしますよね!

「けど」って何? 「いい」なら「いい」でよくない? なんでそんなスッキリしない言い方するの……?

そもそも、こういうことを言ってくる人は内心、手放しで「いい」とは思っていません。正直イマイチだと思っている。賛成できない。でも、それをハッキリ言いたくない……。

では、なぜ言いたくないのでしょう? それは、“悪者”になりたくないから。ダメな点をイチイチ説明するのがめんどうだから。

「ダメと言っているのは僕じゃないよ」と味方のような顔をして、「みんなはどうかな?」と責任を丸投げする。そのちょっとずるくて逃げ腰な姿勢がバレバレなので、こちらとしてはモヤモヤするわけです。

「じゃあ進めますね!」と明るく返事をしてみる

叱るなら叱る。「僕は違うと思う」とハッキリ言う。

そうやって「嫌われるリスク」をおかしてでも、自分の意見(Iメッセージ)を言ってくれる人なら、「すみません、直します」「どの辺が違いますかね?」とこちらも素直に耳をかたむけられますよね?

ですから、こういう風に逃げを打つ人には「あ、課長的にはOKなんですね。よかったー、じゃあ進めますね!」と明るく返事してみましょう。

そうすれば「え、ちょっと待った! ……僕としてもこの辺がよくないと思う」と慌てて自分の意見を言ってくれるはず。そこでようやく、「じゃあ、どうすればいいか」を話し合えるわけです。

少し勇気がいるかもしれませんが、表面上は失礼な物言いではありません。試してみてください!