先祖が眠る墓を撤去する「墓じまい」の件数がこの15年間で約2倍に増えた。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳氏は、「遠方にある墓の維持は面倒で、年数万円の管理費などがもったいない、という人もいますが、お墓の撤去費用、新規の供養墓への納骨費用、あるいは海洋散骨費などで、計100万円以上かかることもある」という――。
墓じまいの風景
撮影=鵜飼秀徳
墓じまいの風景

この15年間で約2倍「墓じまい」の知られざる落とし穴

「墓じまい」が増えている。

墓じまいとは、先祖代々、継承されてきた墓を撤去し、遺骨を別の場所の永代供養墓に移したり、海洋散骨したりすることである。