生理の悩みがない人と、それ以外の人では何が違うのか。約2万人の日本人女性を調査した予防医療コンサルタントの細川モモ氏は「生理の悩みがない人は食べる量が多い。現代女性の摂取カロリーは終戦直後より少ない。これでは栄養が不足してしまう」という――。

※本稿は、細川モモ『生理で知っておくべきこと』(日経BP)を再編集したものです。

生理痛
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一週間単位で栄養バランスを整えよう

食事でもっとも大切なのはバランスです。栄養が「偏る」ことは体によくありませんといわれますが、なぜでしょうか?

答えは、「食材に含まれている栄養素が異なるため」です。

たとえば、肉には豊富な鉄分が含まれていますが、食物繊維は含まれません。逆に、野菜には豊富な食物繊維が含まれますが、鉄分はわずかです。

のちほど詳しく説明しますが、生理痛やPMSを軽くするビタミンDやDHAは魚に多く含まれています。

サッカーや野球がチームでないとプレーできないのと同じで、栄養も何かが欠けると動きません。

ちなみに、栄養の何と何が作用しあっているかはあまりに細かく、覚えるのはプロでも難しいです。実際にバランスのよい食事をしている人は筋肉量が多く、健康長寿になりやすいことが報告されています。

しかし、栄養は食べたそばから消費されるため、まんべんなくを毎日とるのが理想だといわれています。しかし、「そんなの無理」と思う人もいるでしょう。

でも、安心してください。大人は、そんなに厳しく毎日とらなくても大丈夫。1週間でつじつまがあっていれば、栄養的には合格です。

つまり昨日は肉を食べたから今日は魚にしよう、などと1週間でバランスがとれるように考えてみましょう。

平日に毎日食事に気をつけるのは無理かもしれませんが、休日を利用しつつ1週間を目安にすれば、栄養をバランスよくとる習慣が身につけられるはずです。