社会人4年目。無駄遣いはしないタイプだが、一人暮らしでは実家にいるよりも何かとお金がかり、数百万円単位のまとまった貯金はない。

最近の住宅ローンは、頭金ゼロ、全額ローンで借りることもできそうだが、ネットの記事によると、やはり頭金を用意したほうが安心と書かれてある。

恐る恐る、実家の父(60代)に相談したところ、「相続税はかからないようだから、今のうちから渡しておく」と言われ、相続時精算課税制度を利用して500万円の資金を贈与してもらうことになった。まんまと頭金なしで高い買い物ができるというわけだが、これで、当分、親には頭が上がらなくなりそうだ。

多額の借金は不安だが「マイホームを買って良いこと尽くし」

残りの4390万円は、ボーナス払いありの35年変動金利でローンを組んだ。

毎月のローン返済は約8万6000円。管理費を入れると約11万円弱になる。年2回のボーナス払いは年額30万円かかり、住宅ローン返済だけでも年間返済額は約134万円で、手取り年収の約29%を占める。

この先行き不透明な中、これが60歳を過ぎても続くとなると、さすがに不安に駆られることもあるが、マイホームを購入したこと自体に後悔はない。

まさか、こんなに早いうちからとは想像してなかったものの、最後には勢いのような形でも、思い切って購入してみると、メリットしか感じられない。

モダンな外観のマンション
写真=iStock.com/imamember
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賃貸よりも、分譲マンションのほうが設備もしっかりしているし、外観のグレードも高い。住環境が快適だと、帰宅するのが楽しみで、コロナ禍のステイホームも苦にならない。多額の借金を抱えるプレッシャーが、逆に家計管理をしっかりせねばと節約意識も高まったような気がする。

「男は家を買って一人前」なんて、一昔前の考え方だとは思うが、確かに社会的に信用がなければ住宅ローンは組めないわけだし、社会人としての責任感も感じるようになった。

今のところ、とにかくいいことずくめで、マイホームを購入して本当に良かったと思っている。

梅澤健一郎さんの住宅ローン
・物件価格:4890万円
・頭金500万円(父より援助)
・ローン借入額4390万円(うちボーナス払い1000万円)
・金利タイプ:変動金利型(0.395%)
・返済期間35年(61歳まで)
・住宅ローン返済額:毎月8万6435円、ボーナス時15万3100円(年2回)
・年間返済額:134万3420円