ToDoリストに「経費精算」と書いてはいけない

もともと人間の脳は、スペースを有効活用するために、情報をひとくくりにして、まとめて保管しています。たとえばToDoリストに「経費精算」とあったとしたら、これがひとくくりのまとめです。

しかし、その中には、

□ 領収書を集める
□ 領収書の金額を精算書に入力する
□ 精算書を上司に渡して承認を得る
□ 経理に精算書を渡す

……など、こまかい作業がたくさん詰まっています。

これらをまとめて「経費精算」とすることは、脳にとってはメリットがありますが、めんどうくささは増えます。仕事が重く面倒に見えてしまうのです。

ToDoリストを書き出す手元
写真=iStock.com/Tatiana Atamaniuk
※写真はイメージです

「領収書2枚分を入力する」からスタート

この面倒くささを少しでも減らして手をつけやすくするには、とにかく細分化すること。すぐできる行動に細かく分けて、ToDoリストに落とし込んでいくのが正解です。

ですから「領収書の金額を精算書に入力する」なら、「2枚分入力する」あるいは「3月分を入力する」など細かく区切る。一つひとつクリアしている、進んでいる感覚をつくったうえで、中途半端なまま終わる気持ち悪さ、早くやらなくては嫌だという感覚を持てるしくみをつくるわけです。