優先順位を決める前に少しだけ始める

そもそも、このToDoリストに残ったままになっている気の進まない仕事というのは、優先順位の低いもの。まだやらなくてもいいやという内容のものがほとんどです。逆に言うと、優先順位を決めているから、どんどん後回しになって残っているわけです。ですから、こういう面倒くさいことほど、優先順位をつける前にやってしまう。仕事が始まると当然、締め切りのある仕事から先にしたくなりますから、その日の仕事の優先順位を決める前、朝いちばんにやることをおすすめします。

「朝いちばん、20分やる」と決めておけば、細分化したタスクが一つか二つ、消えるでしょう。20分では終わらないから、気持ち悪さも残る。他の業務に移ってからも気になるほど気持ち悪さが高まり、「早く終わらせたい」と思えればしめたものです。それにたとえ、領収書を2枚しか入力しなくても、それでも実質2枚は減るわけですから進んでいます。それを御の字という感じでやっていくことが、だましだましやっていく方法なのです。

仕事ができる人ほど、後回しにしがち

実は優先順位をつけるのがうまい人ほど、こうしためんどうな仕事が進まない傾向があります。重要な仕事に時間を注いでいるからこそ、そうではない仕事に手が回らないわけです。だから仕事ができる人ほど、優先順位をつける前にやってほしい。細分化してできるところからやっていくだけですので、始めてみると意外に早く終わりますよ。どんなに仕事で成果を上げていても、経費精算などの面倒な作業を後回しにすることで、経理部に迷惑をかけたり、だらしない印象を与えたりしてしまうことは、大きな損になります。とにかく「朝いちばんに20分だけ」手をつけてみることをおすすめします。