緊急事態宣言の理由が、1日数十人の陽性者、第何波の抑制、医療逼迫、減少ペースの鈍化とゴールポストを変化移動しつづけています。各地方は解除を要請していましたが、中央は「緊急事態宣言解除、医療状況を勘案 大阪『厳しい』、東京『要警戒』」(注11)と、終わる気配はありませんでした。

テレビを消して賢く暮らす

テレビでコロナ情報を見てしまった場合は、「ああ、あの分類ね」と理解するようにしましょう。例えば、2月23日にウイルス感染拡大を受けて公園の使用が禁止を命じられました(注12)。「遊びに行くには、まだ危ないの?」などと考えず、「4.危険が身近なことを知らせ続ける」に分類して別な公園に行けば良いだけです。

同じ日の数時間後、3月7日に東京と近隣県で感染が落ち着いたとして緊急事態宣言解除も検討されているニュースが報道されました(注13)。東京都だけでなく、前述した経済学者や数理学者の計算と全く整合性がありません。

患者さんには、コロナ以外を探す「マイナス検索」の方法をお伝えしていました。コラムでも流行が収束したことを積極的に知らせたり海外と日本の比較をしたりして、自分の暮らしに注意を戻していただくことや全体像の把握をしていただくことにつとめました。針小棒大の情報で私たちは囲まれていました。

これまでもウイルス流行のファクトとは異なる理由で、さまざまな人間界のことわりで物事が決まって報道されていた証左です。テレビを消したり情報分類したりして、おしまいにしていきましょう。できるだけ触れないことです。

日本の勝算と復活

良い点もあります。日本は被害が少なかった上に、ウエブを使ったリモート作業が普及しました。都心の過度な集中も分散しはじめています(注14)

「電車通勤のストレスが無くなりました」と言う女性患者さんや、「出張が減りリモートが増えました」「通勤時間が減って時間にゆとりができました」「会社がダブルワークを許可するようになりました」「地元のボランティアを仲間と始めました」「子供と遊べます」という男性患者さんの声も聞かれるようになりました。

ですから、これ以上被害を増やさず、復活復興していくことが重要です。私たち自身がコロナ報道を見ない、あるいは分類するだけで終わらせることです。新型コロナが致死的で恐ろしいからでは無く、視聴率や陽性者数減少を目的としたものだからです。

今回、テレビ情報の断捨離による処方箋をお知らせしました。別の事例でも、心の正常化に役立つ技術でしょう。ウイルスの真実は小説よりも奇なりです。日本は、良い舵取りができたことで、致命的な失敗をせずに航海を続けています。

未来をみつめて行動しましょう。復活とともに豊かさをとりもどしていきましょう。