男女を区別する企業は、若者から選ばれなくなっていく
【原田】昔は、男性はマッチョで女性を守れるのがいい、女性は料理ができて3歩下がってついていくのがいいみたいな評価軸があったけど、それはさすがにもうないようですね。それよりも、性格や美意識の高さなどが重視されるようになっている。こうした感覚の人が増えていけば、男女それぞれで画一的なリクルートスーツも、個々の能力ではなく性別でバランスをとろうとする風潮も変わってくるかもしれないね。
若い世代のジェンダー観は、確実に変わってきています。現状は、採用やキャリアの面ではまだ女性が評価されにくい状態が続いていますが、それは若い女子もきちんと把握している様子。現状を理解しながらも、それでもしっかり前を向いている印象を受けました。「男性だから」「女性だから」と区別して考えるような企業は、いずれ大学生から選ばれなくなる可能性が高いでしょう。彼らのジェンダー意識に追いついていくためにも、できる限り早く策を立てる必要があると思います。
(構成=辻村 洋子)