不倫が「生死に関わる状況でも続いていた」という事実
パートナーが不倫相手と会うことをやめない、あるいは会うことをやめられないことが原因で相談に訪れるケースはこれまでもあったが、コロナ禍における相談と異なる点もある。それは、「パートナーの不倫が、自分たちの生死に関わるかもしれないコロナ禍でも続いていた」という事実を前に、相談者が冷静になって自分の将来と向き合う機会を持てるという点だ。
パートナーはもちろん、不倫相手に対する怒りや執着で「絶対に離婚しない」「自分だけが幸せになるのは許さない」などと考えるより、相談者が「これからの自分の人生をどう描いていくか」を考えて結論を出すケースが増えている。自分の幸せを軸に後悔のない選択ができるようになったのは、皮肉なことだが「コロナのおかげ」でもある。不倫はしないに越したことはないものの、幸せに生きていくためのきっかけになると考えれば、離婚も意味があることとしてとらえられるだろう。