前科7犯、借金50億円を抱えてわかったこと
人間の業は、しょうがないものでございますよ。私なんか、7000人の女性を経験し、3000本のAV作品をつくって、なお60歳の今日においてもパンツを脱いだり、脱がしたりの日々ですからね。「もうこれでいい」ということがないんです。
人の欲望は尽きないもの。我慢して我慢しきれるものじゃない。あれを食べたい、これが欲しい、これをやらずに死んでたまるかというのは、人の生きる力そのものです。脳外科のえらい先生も言っていますよ。そういう意欲が萎えた途端に人の体は弱ってしまうんだと。
でも、経済的に苦しくて思うようにならないこともあります。そういうときは、妄想しましょう。妄想の世界なら、宇宙飛行士にだって、アメリカ大統領にだって何にでもなれる。オバマになって、ヒラリーを抱き寄せてみるとかね。
一時、私も栄華を極めたころがありました。会社の年商が100億円。4億円のクルーザーを持ち、1億円のロールスロイスに乗り、10億円の家を建てたりもいたしました。それが倒産したら、緑の楽園があっという間に見渡す限りの荒野です。残ったのは50億円の借金だけ。
何カ月もマンションの家賃さえ払えない状態が続きましたから、楽しみは妄想することくらい。日々、妄想しまくりです。でも、俺がこうだったらこうしてやろうと、あれこれ考えたことが、結局は再起の原動力になりました。
想像力、妄想することは、人をポジティブにするんです。つまり、贅沢ができないから我慢するという発想ではなく、今許されない贅沢をするにはどうすればいいかと考える。それが大事なんです。