コロナ禍で生活様式が大きく変わる中、親は子育てでなにを大切にするといいのか。東京大学大卒のフジテレビアナウンサー・佐々木恭子さんは「この春の自粛生活で、子供たち(小5・小2)には料理や洗濯、掃除など家事のお手伝いをお願いしました。また、学校の時間割通りにチャイムが鳴る時計を購入しました」という——。

※本稿は、『プレジデントfamily2020年秋号』の記事の一部を再編集したものです。

(左)チャイムの鳴る時計(右)佐々木さん
写真=佐々木さん提供(左)/©フジテレビ(右)
(左)チャイムの鳴る時計(右)佐々木恭子さん

コロナ禍の自粛期間、チャイム付きの時計で生活リズムを守った

3月に小学校が休校になったとき、子供たち(息子・5年生、娘・2年生)と話し合って決めたのが、「家でも学校と変わらない生活をしよう」ということでした。そこで夫が見つけてきてくれたのが、チャイム付きの時計。学校の時間割通りにチャイムが鳴るように設定できるので、生活にいい緊張感が生まれました。

もうひとつ考えたのが体力の維持です。うちの子供たちは体を動かすことが好きなので、3月中は早朝に起きて、家族で公園に行って、ジョギングやドッジボール、鬼ごっこなどをしていました。緊急事態宣言が出てからは、昔流行った「ビリーズブートキャンプ」のDVDを引っ張り出して、家でやっていました。続けるために心がけていたのは、結果ではなく、運動したこと自体を褒めること。「今日もがんばって偉かったね!」と言って、モチベーションを上げるようにしていました。

悩ましかったのはゲームですね。普段からゲームのいい面と悪い面を伝え、時間を制限してロックがかかるようにしていたんです。でも、上の子はロックを解除したりするんですよね。そういうときは叱った後で、しっかり話し合います。

「いまは家にいる時間が長いから、ゲームをしてもいいと思うよ。でも、心のスイッチがコントロールできなくなっちゃったら困るよね。どうやったら約束を守れる?」。そんなふうに問いかけたら、「僕は最近、どうしてもゲームがしたくなっちゃう。今日はコントローラーを会社に持っていってもらおうかな」と言ってきたことがありました。失敗の原因を追究するよりも、どうやったら約束を守れるのか、対策を一緒に考えるほうがうまくいくような気がします。

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