文在寅、次は中国と連携か
油断できないのは、在韓米軍の撤退・縮小論とリンクさせるようにトランプ大統領が6月15日、「ドイツが(防衛費増額の)金を払うまで多数の兵士を退去させる」と語ったことだ。その言葉のとおり、エスパー国防長官は7月29日、ドイツ駐留米軍(約3万4500人)を約9500人削減して2万4000人規模に縮小すると発表した。トランプ政権の次のターゲットは韓国というわけで、韓国側が負担増を約束しない限り在韓米軍の撤退・縮小もありえる。
文大統領の側近は米国の関与がなくなれば、中国との連携を強める可能性を示唆しているが、国際社会で孤立化しつつある韓国が今後も独立独歩の道を進み続ければ、火遊びでは済まない現実を招くということに気づくべきだろう。今年の光複節の記念式典は「互いの違いを尊重」「多様性を認め合う」というのがテーマだったようだが、文政権のそれは常軌を逸している。新海誠監督による人気映画『君の名は。』の主題歌「前前前世」は「やっと眼を覚ましたかい」から始まるが、文大統領の眼はなおも覚めそうにない。