今、人がビールに求めるのは「付加価値」

今年の10月の酒税法改正では、1缶あたり約10円値上げされ、137円前後になります。これは、第3のビールにも影響が出てくる可能性があります。これに代わって「ビール離れ」の受け皿になるのが缶チューハイです。今後、ビール業界を見通すうえで、缶チューハイの売れ行きにも注目すべきでしょう。

また、従来型のビジネスモデルは曲がり角を迎えています。小規模の醸造所が少量生産し、ホップの量を調整し、かんきつ類を足し、味と香りにこだわっている「クラフトビール」の人気がじわりと拡大しています。価格は300円前後と割高ですが、SNSなどでファン層を獲得しています。消費者は値段だけではない、「付加価値」を求めて消費行動するのでしょう。

【関連記事】
ビール4社は「アサヒの一人負け」…キリンとの「自粛ダメージ」の決定的な差
全実名公開! コロナに強い金持ち企業600社…任天堂、オリエンタルランドの底力
ついに本土決戦! いきなりステーキvsやっぱりステーキ、どっちが本物だ
「閉店ラッシュが止まらない」1年で34店減ったモスバーガーの苦境
ユニクロと無印の参入で日本を騒がせた「マスクバブル」は完全に終わる