私、進次郎さんに物申しました

コロナコロナで、夜の街で働く私たちは毎晩悲鳴をあげていますが、バブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災と、これまでにも数々の危機を克服してきました。今回もきっと乗り越えることができる。そう信じているのです。

若かりし頃のママ。「いままでお付き合いしてきた男性はみんなお店のお客様です」。
若かりし頃のママ。「いままでお付き合いしてきた男性はみんなお店のお客様です」。

それよりも私が不安に思っていることは、いつからかみなさんが当たり前のように使うようになった、「コンプライアンス」という言葉です。銀座の街は夜の社交場としての役割をまっとうしていたわけですが、コンプライアンスのせいで接待すること自体が厳しくなってきました。会社としても、接待交際費として飲み代を経費で落とすことができない。

ひと昔前は、一流企業の役員様と同伴させていただいた際、並木通りを歩きながら「これ素敵ね」なんて言うと、ポケットマネーで何十万もする着物を買ってくれたものです。河井夫妻の1億5000万円はそりゃコンプライアンス違反ですが、企業の方たちが銀座や赤坂、新橋で飲み歩き、そこで出会いが生まれビジネスが生まれ、経済が回っていくのです。