うかうかしてたら石破氏は総理の座を逃す
ここまで読んでいただいた方々には理解されたと思うが、はっきり言って「石破総理」はたやすいものではない。実現するためには、小泉純一郎元首相のようにフィーバーを起こして地方票をごっそりと獲得するか、二階氏や菅氏らと連携して議員票を大きく積み上げるしかない。仮に両院議員総会による後任選びとなれば、後者のみが悲願をかなえるための唯一の道となる。岸田氏や他の立候補予定者が動きを活発化させる中、いつまでもグダグダと政権批判している暇はないのである。
石破氏は、1970年代に国民的人気を得ていたアイドルグループ「キャンディーズ」のファンで知られる。彼女ら歌詞から引用して、僭越ながら一言忠告しておきたい。「ラッキーチャンスを逃さないで」の歌詞にあるように、「うかうかしてたら 他の誰かに 大事なあの子を とられちゃうだけよ」
次期総理が自民党というコップの中だけで事実上決まるというのは仕方がないとはいえ、なんだか悲しいものがあるが、いずれにしても「ポスト安倍」候補にはアフターコロナ、新しい国のカタチを堂々と論じてほしいと切に願う。